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高級万年筆を販売するブランドとして知られるのがペリカン。
100年以上前に創業されたペリカンの万年筆は、創業以来常に人々の憧れです。
今回は万年筆メーカー、ペリカンについてご紹介します。
ペリカンを代表する各モデルの紹介もするので、ぜひ参考にしてみてください。
ペリカン(Pelikan)とは?
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ペリカンが創業されたのは100年以上前の1838年のこと。
創業者のカール・ホーネマンはなんと化学者でした。
当初はカラーインクや絵の具を製造していました。
1871年にカール・ホールマンはギュンター・ワーグナーに会社を与えます。
ワーグナーはすぐにドイツでペリカンの商標登録をしました。
現在のロゴにもなっているペリカンはワーグナーの家紋です。
1929年にペリカンは初めて万年筆を発表します。
インク残量を確認しやすくするため透明なタンクを使用した万年筆は「透明ペリカン万年筆」と名付けられました。
1932年にはペリカンの数ある万年筆モデルの中でも、特に美しいと評判のT111 Toledoが発売されました。
1950年には縞模様の胴軸を持つペリカン400が発売。
これは現在でもペリカンを象徴する万年筆として世界中の人々に愛されています。
その後、子供用の万年筆ペリカーノ、Signum、スーベレーン、Blue Oceanなど高く評価される万年筆を続々と発表します。
2007年には最高級モデルのMajestyを発売しました。
歴史ある文具メーカーはいつも消費者目線で製品作りを行っています。
そんなペリカンの万年筆はこれまでも、そしてこれからもずっと愛される存在でしょう。
ペリカン(Pelikan)の万年筆の特徴
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ペリカンの万年筆を製作しているのは熟練した職人たちです。
その職人の技を簡単に見ることが出来るのはペン先でしょう。
精巧なデザインが施されたペン先は美しいの一言です。
全てのペリカンの万年筆にはペン先の装飾が施されています。
モデルにもよりますが、基本的にペリカンの万年筆は長時間使用しても疲れることがありません。
つまり軽くて、同軸の太さも絶妙なのです。
キャップをペン尻につけることでペン自体がバランスの取れたポジションになります。
ペン先とペン尻の間にある重量感は非常に快適なものです。
ペン先のデザインはすでに素晴らしいと述べましたが、各パーツのデザインもよくできています。
全体を見ても、各パーツを見てもデザイン性の高さは際立っています。
特に人気なのはペリカンの象徴である胴軸のストライプ模様。
ペリカンの万年筆の機能性は全体的にレベルが高いです。
特筆すべきはペン先がもたらすスムーズな書き心地。
ペリカンの万年筆が持つ書き心地は初めての万年筆にはピッタリでしょう。
さらに歴史あるメーカーならではの特権もあります。
それは万年筆の種類の豊富さ。
ペリカン万年筆の各モデルの特徴は後ほど詳しく紹介します。
ペリカンの始まりはインク製造会社としてでした。
そんなペリカンはインク補充方法にも大きなこだわりを見せています。
ほとんどの万年筆は吸入式でのインク補充で、カートリッジと比較すると3倍ものインクを補充することができます。
さらに子供から大人まで楽しむことができるように作られているので、メンテナンスは簡単にできます。
ペリカンの万年筆は、全ての面でトップクラスのレベルを誇る万能タイプのものです。
ペリカン・スーベレーン(万年筆)の各モデルを比較!
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ペリカンの数あるモデルの中でも特に人気があるのがスーベレーン。
スーベレーンは重さや長さでM300~M1000まで分けられています。
ここからはペリカン・スーベレーンの各モデルを比較していきます。
ペリカン・スーベレーンM300
モデルの中で最も小ぶりなのがM300です。
実際に目にしてみるとその小ささに驚きます。
しかし小さいながらも、そのデザインの精巧さには目を見張るものがあります。
M300は他のモデルと比べると、ペン先が柔らかいです。
M300は小さいので持ち運び用の万年筆にはピッタリです。
例えばビジネスシーンでメモを取る時はさっと取り出すことが可能ですね。
デスクに座って字を書くことをメインにする場合は、少々物足りなさを感じるかもしれません。
ペリカン・スーベレーンM400
M400は最もスタンダードなものです。
一般的な万年筆とほぼ同サイズなので、他社製品を長年使用している方もすぐに馴染むことができるはずです。
初めて万年筆を持つ方にはピッタリの1本です。
またカラーバリエーションも多いので、女性にも人気があります。
M400とM600は見た目こそ違いはあまりありませんが、持ってみるとM400の方が軽く、軸も細いのがよくわかります。
そのため女性にはM400の方が握りやすく、書きやすいかもしれません。
ペリカン・スーベレーンM600
M600もまたM400と同様にスタンダードなサイズのものです。
M400が女性用のものならば、M600は男性にピッタリ。
軽すぎず、重すぎない重量感が特徴で、男性の手にはしっくりとくるでしょう。
ペリカン・スーベレーンM800
M800はスーベレーンのモデルの中でも最も人気があるものです。
過去にはペン・オブ・ザ・イヤー受賞したことがある名品中の名品。
M800の特徴は重量感。
万年筆ならではの、ずっしりとした重量感は心地いいものです。
普段使いにはもちろん、ビジネスでも、契約書サインなどの大事な場面でも活躍すること間違いありません。
ペリカン・スーベレーンM1000
M1000はスタンダードな万年筆と比べるとかなり大きいです。
そのためメモ書きや走り書きなどにはあまり向いていません。
さらにかなり柔らかい書き心地なのが最大の特徴です。
もしあなたの筆圧が強いのならば、M800を使用するのをおすすめします。
M1000はとてもユニークな万年筆です。
日常使いの他に、このペンならではの楽しみを感じたいという方にピッタリです。
ペリカーノ
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ペリカーノは子供向けに製作された万年筆です。
ドイツの学校では学校教育に一環として多くの子供たちが使用しています。
そんなペリカーノですが、子供だけではなく大人も楽しめる優れもの。
柔軟なペン先に、完璧なグリップ、そして中字の滑らかな書き心地は万年筆として実用的です。
何よりポップなデザインは思わず集めたくなってしまいます。
カラーインクも豊富なので楽しみながら字を書くことができます。
ペリカン 万年筆 A ブルー ペリカーノJr
太めの軸とポップなブルーが可愛らしいペリカーノJr。
子どもにはもちろんですが、万年筆を使い慣れていない人にもピッタリです。
お手ごろな値段にもかかわらず、書き心地は滑らかです。
値段からは想像できない書き心地に驚く方はたくさんいます。
子どもの入学祝や誕生日祝いにもピッタリですが、自分のために購入したくなる魅力がこのペンにはあります。
ペリカン 万年筆 A ピンク ペリカーノ Jr
ど派手なピンクが抜群のインパクトを与えます。
万年筆らしくないこのピンクはとても魅力的ですね。
子供向けに作られているので、インクフローが抜群。
大学の講義での使用や、日記を書くときに使用する人が多いです。
職場ではターコイズや紫を使用して、プライベートでは鮮やかなピンクと使い分けるといいですね。
トレド
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トレドとはスペインの古都の名前です。
トレドは完成するまでになんと1か月以上の日数がかかります。
スターリングシルバーに施された彫金装飾はとても芸術性が高いです。
熟練した職人が長い時間をかけて制作したトレドは芸術そのもの。
完成した製品には職人のサインとシリアルナンバーが施されます。
誰もが憧れる高級万年筆の最高峰がトレドなのです
ペリカン トレド M900万年筆
トレドM900のボディサイズはスーベレーンM800と同じになります。
M900の特徴は柔らかなペン先です。
デザイン性が高いのは言うまでもありませんが、機能性も抜群です。
流れるようにペンが進み、ほどよい重量感は気持ちがいいです。
ペリカン PELIKAN 特別生産品 M710 トレド・レッド 万年筆 ロジウム装飾18金ペン先
高いデザインとレッドの組み合わせがスタイリッシュで格好いいです。
ロジウム装飾された18金のペン先はあなたの筆圧に柔軟に対応します。
インクフローも十分で、握り心地も快適なもの。
値段以上のパフォーマンスを発揮する1本です。
まとめ
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ペリカンの万年筆は老若男女から愛されています。
父親が使用していたものをずっと使い続けているという人も多数います。
もしくは子供の時からペリカンの万年筆を使ってきたという人もいるのです。
この事実はペリカン万年筆の品質の良さを証明していますよね。
ペリカンは何十年にもわたって使うことができる、真の万年筆を作り続けています。